放射性ヨウ素・セシウムの除去は活性炭!? アルカリ浄水器では無理?

東京都の水道水に含まれていると発表された「放射性ヨウ素（ヨード）131」。この放射性ヨウ素（ヨード）131やセシウム137の除去には、浄水器などによく入っている活性炭などの吸着剤が有効らしい。各浄水場などでも粉末活性炭の投入量を2倍、3倍と増やしているのだとか。

ここで、ふとうちにある「アルカリイオン整水器」では放射性ヨウ素131やセシウム137は除去できないのか？と疑問に思った。アルカリ浄水器は電気を水に通してアルカリ水と酸性水に分解するわけだけれども、もしかしたら、放射性ヨウ素131やセシウム137もそれなりに分解、除去してくれるんじゃないか？と。

そこで、空気清浄機と同様、早速メーカー元のパナソニックに問い合わせたところ・・・。

「大変ご心配かとは存じますが、弊社のアルカリイオン整水器では、放射性物質を除去することはできません。除去できますものは、弊社商品のカタログや取扱説明書に記載の物質のみでございます。」

とのこと・・・。残念。無念。

浄水器として、トリハロメタンの除去などは出来るらしいが、残念ながら放射性ヨウ素やセシウムの除去は不可能というか、除去できるか不明らしい。むしろ、昔からよく使われている活性炭のほうが放射性ヨウ素やセシウムを吸着してくれると言うのだから、なんとも寂しい話だ。

浄水器関連では、RO水と呼ばれる「純水」を作りだす純水器であれば、放射性ヨウ素やセシウムも除去できるようだ。なにしろ、物理的、化学的処理（逆浸透膜やイオン交換樹脂）によって不純物を除去した「純水」なわけだから。ただ、浄水器（純水器）が高価だったり、一般家庭向けで無かったりで、あまり現実的では無い模様。ただ、純水自体は、赤ちゃんにとって害があるわけではないらしい。

放射性ヨード131は8日で半減するらしい。よって、現状では、ペットボトルなどに水道水を目一杯入れ、用意があれば食品添加に適合した活性炭や竹炭なども入れ（心配ならお茶パックなどに入れて）、冷蔵庫や冷凍庫などで8日、16日、１ヶ月と保存するしかないようだ。

ちなみに、ペットボトルに水道水（浄水ではなく）を入れて保管する場合は、なるべく空気の量を少なくするほうが保存が効く模様（１ヶ月ぐらい？）。また、浄水器を通して保存する場合は、冷凍庫などで１回凍らせてか保存したほうがいいかもしれない。また、活性炭は数回ザルなどで洗った後に入れれば粉が気にならなくなると思う。

乳児、子育て中のお母さんにとっては一大事。心配でしょうね・・・。

どうしても水が手に入らない場合、ペットボトルに水や活性炭を入れ、放射性ヨウ素やセシウムの濃度を指標値の100ベクレル以下（大人の場合は300ベクレル以下）に下げるしかないのかも。活性炭も直ぐには吸着しないので、ペットボトルにお茶パック１袋ぐらいの活性炭を入れ、時々振るなどすると吸着が早くなるようだ。

活性炭は、その吸収にも限度、飽和吸着量があるため、月に１度ぐらいは交換したほうが安心。ペットボトル2Lであれば0.1％のおよそ2gも入れればまず大丈夫な気もするが（参照）、浄水場で２倍、３倍と入れていることを考えると、やはりお茶パックぐらいの量を入れても決して損では無いと思う。少なくとも、うちではそうしている。

【追記】水だけでなく、野菜（ほうれんそうや小松菜など）も、冷凍保存（茹でた後冷凍）して８日・１６日と期間を開けると安心して食べられる模様。あと、缶詰やレトルトなど加工食品は、それだけで長い期間密封されてるので安心。密封されたパッケージ商品も、買った後に期間を開ければ放射性ヨウ素131の濃度も1/2、1/4と減っていき、安心して食べられると思う。

【追記】活性炭は1Lにつき0.1ｇ程度でも十分吸着することが判明。となると、ポット型の浄水器（ブリタやクリンスイ）のような「ゆっくりとろ過」するタイプが一番簡単で便利なのかもしれない。ただし、フィルターに活性炭が入っていることが条件だが。

活性炭を直接入れる方法ほど活性炭との接触時間は長くはないが、それなりの接触時間がある（加圧しないで重力を利用して水をフィルターに通す）ので、上記、厚生労働省の参照にあるように、それなりに放射性ヨウ素やセシウムを吸着してくれるだろうと思う。

水道水の放射能に関するＱ＆Ａ（東京都）

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