ジブリの新作アニメ「風立ちぬ」がもうすぐ公開。20日の公開を前に、ジブリファンはこの映画の内容が気になっていることだろうと思う。そこで、このアニメに関するいかばかりかの感想を書いておこうと思う。(ネタばれは無いのでご安心を)
はっきり言おう。
この映画、風立ちぬは、ジブリ史上最高傑作と言える。いや、宮崎駿監督最高傑作と言うべきか。
泣けるアニメ、泣けるラブストーリー。涙なしには見られない映画だ。
なにしろ、ストーリー、脚本が良い。原作でもある堀辰雄の同名小説は読んだことはないけれど、その小説を「モチーフにした」というあたりが肝なんだと思う。そのストーリーの良さが、宮崎駿監督の脚本にも存分に発揮されているのだと思う。
とにかく泣ける。泣ける映画なのだ。
ジブリアニメは大人向けアニメに変貌したのか?
まさにダークホースな感じだった。ジブリ作品に関しては、個人的見解ではあるけれど、最近下り坂な印象だった。ハウル、ポニョ、コクリコと、面白いとは思うけれども、決して「傑作」とまでは言えない面白さだった。
そこに登場したのが「風立ちぬ」だ。当初の感想としては、「コクリコ坂に続いてまた古めかしい映画を作ってきたな」といった感想だった。しかし、蓋を開けてみればなんてことはない。良い映画は古いストーリーだろうが新しいストーリーだろうが面白いものは面白いのだ。
宮崎駿監督としては崖の上のポニョ以来?のアニメだとは思うが、ポニョにがっかりしたファン(特に大人のファン)も、この映画は見るべき。夏休みの公開ということで子供のために親子連れで見に行くファンも多いかもしれない。しかし、この映画「風立ちぬ」は、親のために子供が付き合うアニメになるかもしれない。
夫婦で見るラブストーリー。恋人同士で見るラブストーリー。つまりは、大人が見るラブストーリー。絶対に見るべき・・・とまでは言わないけれども、見ても絶対に損はしないアニメだとは言える。おすすめだ。
ちなみに、「風立ちぬ」とは、「風が出てきた」という意味。俳句などではよく使う切れ字だ。
二郎役、庵野秀明さんのコメント
菜穂子役 瀧本美織さんのコメント