柔道・男子100キロ超級決勝。日本の石井慧(さとし)が見せた柔道は、まさに欧州スタイルの「JUDO」だった。

日本の柔道がきっちりと組んで一本を狙っていくスタイルなのに対し、ヨーロッパ勢は組まずにタックルを多用するなど、どちらかといえばレスリングのようにポイントを狙っていくスタイル。それでも日本勢は今まできちんと「一本」で金メダルを獲ってきた。しかし、ここ最近は僅差のポイントで負けるなど、外国勢の繰り出す「JUDO」に屈するように・・・。そう、日本の柔道は過渡期を迎えつつあるのである。

「一本でなくてもいい、勝てばいい」

若干21歳の石井慧は、誰はばかる事無くこう言う。それは日本柔道の伝統から見れば、決して口に出してはいけないタブーなのかもしれない。しかし、北京オリンピックで谷亮子が僅差のポイントで破れ、また男子では鈴木桂治がレスリングまがいのタックルに屈したことを考えると、石井慧の発言はあながち間違いとも言えない。

日本の“柔道”は、あくまでも一本を狙いにいく点で、確かに美しく堂々としたものかもしれない。しかし、それだけでは決して世界の“JUDO”に勝てないことを、石井慧の金メダルは示しているように思う。

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Yahoo!スポーツ – 北京オリンピック特集



勝てば官軍!石井慧のJUDOスタイルはやっぱり強かった!

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