巨人と契約したフレデリク・セペダの年俸は1億5000万円。しかし、実際に貰える年俸はその80パーセントなのだとか。

そして、残り20パーセントはどうなるのかと言えば、キューバ政府が手数料として受け取るらしい。つまり、キューバ政府は選手を貸し出すことによってコミッション、マージンを得ているわけだ。

この野球選手を貸し出す制度、実は去年の9月には成立していたらしい。巨人と横浜は、そのニュースを聞くや直ぐに獲得に動いたわけだ。

だが、ここで1つ疑問が残る。それでは、何故キューバ政府は看板選手をメジャーリーグにレンタルしないのか。

セペダにしろグリエルにしろ、日本よりはアメリカに貸し出したほうが得なはず。ヤンキースに移籍した田中のように、セペダ、グリエル級の選手であれば相当な高額年俸で買ってくれるはずだ。そうなれば手数料もそれに比例して高額になる。

実は、キューバ政府がそうしない理由はアメリカ側にあるらしい。アメリカ政府は、キューバとの商取引を禁止しているのだ。つまり、メジャーリーグはキューバの選手が欲しくてもキューバ野球連盟とは契約ができないのだ。

このキューバの海外移籍制度、日本のプロ野球界(NPB)にとってはチャンスかもしれない。これまでは田中やダルビッシュのような大物選手の海外流出が「プロ野球の空洞化を招く」と問題視されてきた。しかし、この制度を利用すれば、今度は逆にキューバの大物選手が日本にどんどん移籍してくるようになる。NPBの空洞化も幾らかは防ぐことが出来るわけだ。

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日本球界に乗り込むキューバの英雄。門戸開放の陰に「亡命」と「裏開催」

巨人の新外国人セペダ、年俸の20%はキューバ政府への手数料?!
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