ルパン三世が生まれ変わった・・・。新作にして新生ルパン三世。冒頭のシーンを見た時、一瞬、これはラスト・エグザイルか?と思った。絵、作画も綺麗で、デジタル、CGもそれこそ往年のゴンゾ風に綺麗だった。
なにより、ルパンや不二子をはじめとしたキャラクターデザインが、とても魅力的なのだ。
これは・・・ルパン革命かもしれない。
テレビスペシャル24作目となった「ルパン三世 princess of the breeze ~隠された空中都市~」。金曜ロードSHOWで不定期に放送されているあのルパンだ。しかし、これまでのルパンとは訳が違う。なにしろハイクオリティ。その完成度が今までとは全然違うのだ。
今までのルパンは、どちらかと言えば前時代的なアニメだった。もっとはっきり言ってしまえば、古臭いアニメ。それが今作に限っては全然そんな感じがしない。最新のハイクオリティなアニメと比べても遜色無いぐらいなのだ。
このルパンに関しては、DVDやブルーレイ化しても全然納得できる出来栄えだ。
金曜ロードSHOW!11月15日OA 新作ルパン三世 公式PV
なにより、加々美高浩によるキャラクターデザインが良い。かつて宮崎駿監督がルパン三世を魅力溢れる作品に変貌させたように、今回のキャラクターデザインの変更も、もしかしたらルパンをもう一度魅力ある作品として再生してくれるかもしれない。
アニメは絵が命とはよく言ったもので、キャラクターデザインの変更、ならびに作画、動画の美しさで、これだけ「ルパン三世」というアニメに対する印象が変わるとは・・・。
本当に驚きだ。
惜しむらくは、ちらほらとカリオストロ風の脚本、演出が見え隠れしたところ。その意味では、ルパン三世はいまだに30年以上も前の映画、宮崎駿の影を拭い去れていないのかもしれない。
とはいえ、新生ルパン三世に拍手。ぜひともこのマイナーチェンジを続けて欲しい。再び以前のようなアニメとなっては、さすがにもうファンもついてこないだろうし。