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エヴァリー・ブラザーズはドンとフィル、二人のエヴァリー兄弟によるデュオ。50年代半ばにデビュー、「Wake Up Little Susie」や「Cathy’s Clown」など次々とヒットを飛ばしました。
甘く、優しく、そして切なく・・・。
彼らの特徴はそんな音色。もその可憐なヴォーカルが最大の魅力です。そのハーモニーの美しさ、切なさは、50年近くたった今でも色あせることがありません。
彼らの音楽は「柔らかさ」を感じるロック。当時流行していたロックンロールにポップな要素とハーモニーを取り入れ、とても聴きやすいロックに仕上げています。彼らの音楽センスとそのハーモニー・テクニックは、後のビートルズやバーズ、そしてサイモン&ガーファンクル等、多くの「ハーモニー・ロック・グループ」に影響を与えました。
アルバムは一枚目がデビューから60年までの「ケイデンス・レコード」時代をまとめたベストアルバムで、二枚目がその後、60年代以降の「ワーナー・ブラザーズ」時代をまとめた2枚組みベスト盤です。
◆Cadence Classics
「Bye Bye Love」 #1
「All I Have to Do Is Dream」 #1 試聴 iTunes
「Bird Dog」 #1
「Devoted to You」 #2
「Like Strangers」 #22
◆Walk Right Back
– DISK 1 –
「Cathy’s Clown」 #1
「So Sad (To Watch Good Love Go Bad) 」 #7 試聴 itunes
「Walk Right Back」 #7
「Love Hurts」
「Ebony Eyes」 #8
– DISK 2 –
「Give Me A Sweetheart」
「Nothing Matters But You」
「Bowling Green」 #40 試聴 iTunes
順調にヒットを飛ばしていた彼らですが、60年代に入り次第に陰りが見え始めます。50年代デビューという事もあり、「エヴァリー・ブラザーズ」は初期のロックンロール・スターと同様に「オールディーズ」として捉えれられてしまったのです。
このことは彼らにとってとても不運でした。
彼らは64年にデビューするビートルズと比べ、音楽的にも年齢的にも何ら変わりありませんでしたが、オールディーズとして捉えられてしまったため、しだいにその活躍の場を失ってしまったのです。言わば、往年のロックスターとして半ば強制的に殿堂入りさせられてしまうのです。
このようなケースはエヴァリー・ブラザーズだけに限ったことではなく、エルヴィス・プレスリー等多くの初期ロック・スターにも言えることですが、エヴァリー・ブラザーズの音楽は他のロックンロール・アーチストのもの(ロカビリー)とは全く異なっていました。それだけに、同じ扱いを受けたことはとても残念な感じです。
個人的には60年代以降の曲こそ彼らの真骨頂だと思います。甘いバラードが名曲揃いです。
1970年代、RCAに移籍して活動を続けるエヴァリー・ブラザーズでしたが人気は低迷、ついに解散の時を迎えます。エヴァリー・ブラザーズが解散する時、ボブ・ディランは「ウォンテッド・マン」という曲を彼らに捧げています。
「何もかもこの二人のおかげだった - すべて彼らから始まった」と。
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