ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

今季一番だと思ってたアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。公式サイトのビジュアルやPVを見てかなり期待していたアニメだ。でも、ここまで3話見た感想では、なんとなく・・・いまいち?といった感じ。

原作を知らなかったのでどんなストーリーかと思っていたら、その静かなストーリーにちょっと拍子抜け。字を書けない人の代わりに手紙を書くという、いわゆる代筆業の物語らしい。PVで「感情を持たない一人の少女が・・・」とか「彼女は武器」なんてくだりを見ていたので、てっきりもっと違うストーリを期待していた。


アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』PV第3弾

1話、2話、3話と見続けた感想としては、このアニメ、ファンタジーとか笑いとか、そういった要素は無いっぽい。いわゆる大人向けな雰囲気。主題は、感情を持たない、愛を知らないヒロインが、成長し愛を知る・・・といった物語。ジャンルとしては感動もののようだ。

別にアニメはドンパチやコメディだけじゃないので、感動ものであるならそれはそれで良い。しかし、このアニメ、京都アニメーションにしては説明や演出が甘い気がする。

そもそも、ヴァイオレット・エヴァーガーデンというヒロインが、なぜ感情を持たないのかの説明が無い。また、なぜ彼女が武器なのかも。あと、彼女への同情を誘うにしても、どういう点が可哀想なのかがいまいち分からない。孤児だから?少佐を亡くしたから?だけでは、彼女に対する思い入れは生まれづらいし、同情を誘うにしても、悲劇感が弱い気がする。

あと、手紙の代筆という設定も、アニメとして作るにはちょっと静かすぎる。京都アニメーション制作ということもあって、キャラクターの絵はとても魅力的。背景とか動画もとても綺麗に出来ている。でも、やっぱり全体的に大人しすぎる。

昔、NHKのドラマでツバキ文具店という同じ手紙の代筆の話が多部未華子主演であった。ヴァイオレット・エヴァーガーデンも、なんとなくそのドラマに雰囲気が似ている。NHKのドラマでは多部未華子が手紙の奥深さを知り、自分を見つめ直して成長していく。ヴァイオレット・エヴァーガーデンも、どこかそれに似たストーリーな気がする。

最近、アニメ向き?と思ってしまう作品が多いけれど、このヴァイオレット・エヴァーガーデンも、アニメというよりはドラマ向きなのでは?と思ってしまう。アニメ向き・・・なのは、あの鉄の義手?ぐらいな気もするし。

とはいえ、アニメはまだ始まったばかり。今後は境界の彼方のような感動が待ってるのかもしれない。それに期待したい。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデンはアニメよりドラマ向き!?

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