発売前から「ジャーニー meets ナイト・レンジャー」として話題になっていたバンド「Revolution Saints(レボリューション・セインツ)」のファーストアルバム。ディーン・カストロノヴォ(JOURNEY)、ジャック・ブレイズ(NIGHT RANGER)、ダグ・アルドリッチ(WHITE SNAKE)によって結成されたスペシャルなロックバンドだ。
ジャーニー、ナイト・レンジャーは共にメロディに定評があったバンド。そして、この2バンドの融合はハードロックファンなら以前から少なからず期待していた組み合わせでもあった。それだけに、今回のプロジェクトを知った時は正直どれほど素晴らしいメロディが生み出されるのかと、とても楽しみにしていた。
しかし、フタを開けてみればなんとやら。思わず首をガクッとしてしまった。1曲目「Back On My Trail」を聴いての感想。「ああ、これはジャーニーだ・・・」と。
Revolution Saints – Turn Back Time
■Revolution Saints : Revolution Saints
01. Back On My Trail 試聴iTunes
02. Turn Back Time
03. You’re Not Alone (Feat. Arnel Pineda) 試聴iTunes
04. Locked Out Of Paradise
05. Way To The Sun (Feat. Neal Schon) 試聴iTunes
06. Dream On 試聴iTunes
07. Don’t Walk Away
08. Here Forever
09. Strangers To This Life
10. Better World
11. How To Mend A Broken Heart 試聴iTunes
12. In The Name Of The Father (Fernandos Song)
13. You Are Not Alone (Arnel Pineda version)
14. Way To The Sun (Doug Aldrich version)
15. You Are Not Alone (Deen Castronovo Version)
ヴォーカルのディーン・カストロノヴォ(ジャーニー出身)の独り舞台といった感じ。ディーン・カストロノヴォは元々ジャーニーのヴォーカル、スティーブ・ペリーに声が似てはいたけれど、ここまで歌い方が似ていると・・・。もはや個性もヘッタクレも無い感じ。ただただ、スティーブ・ペリーが歌っているようにしか聴こえない・・・。
曲の雰囲気もジャーニー全開。いや、ジャーニーであり、ジャーニー。ナイト・レンジャーらしいポップさ、キャッチーさは無いし、ホワイトスネイクらしい陰影も無い。ハード・ロックとしては優秀かもしれないが、「ジャーニー meets ナイト・レンジャー」はどう見ても看板倒れだ。(まあ、元々セールス面でナイト・レンジャーの名前を借りているだけかもしれないが)。
さしずめ、ディーン・カストロノヴォのソロ・アルバムのような趣。バッド・イングリッシュやダム・ヤンキースのような個性の融合、化学反応は起こしていない。残念ながら、感想としてはちょっと期待外れなアルバムとなってしまった。
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ホワイトスネイク+ジャーニー+ナイト・レンジャーの新バンドRevolution Saintsが新曲「Turn Back Time」のPVを公開【amass】
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