小笠原道大に対する巨人の対応は冷たすぎる。はっきり言って、小笠原は巨人の現役選手の中では一番格上の選手。阿部や村田、高橋由よりも実績では上だし、世間の評価も格上。しかし、巨人はその選手をあっさりと戦力外として切り捨てた。

巨人は外様の選手に冷たすぎる。同じベテランでも、幹部候補の高橋由伸と比較するとその差が歴然とする。2011年、高橋と小笠原はほぼ同じような成績で、共に2割4分程度しか打てなかった。もはや2人とも力の衰えは歴然だったが、原監督は何故か翌年も高橋だけは使い続けた。

しかし、2012年の高橋由伸は散々だった。レギュラーとして130試合近くも出場したにも関わらす、2割3分しか打てずに終わる。一方、小笠原に対する待遇は明らかに変わっていた。もはやレギュラーとしては扱われず、バッターボックスに立つチャンスすらろくに貰えない有様だった。

普通、高橋と小笠原を比べれば、どんな監督でも実績上位の小笠原のほうを使うだろう。同じ「復活」を望むにしても、普通は高橋よりは小笠原のはず。しかし、巨人にその理屈は通らない。外様と生え抜きなら、生え抜きの高橋を選ぶのだ。

これがもし、高橋も小笠原も見限られていたなら納得もする。2012年、高橋も小笠原もレギュラー落ちしていれば誰もが納得していたのだ。

しかし、2012年、原監督はいつまでたっても打てない高橋を使い続け、小笠原には目もくれなかった。2013年には、怪我から復帰した高橋には60試合以上の出場機会が与えられたが、同じく怪我から復帰した小笠原には、何故か代打のみで、実力を示す機会すら与えられぬまま2軍に落とされた。

小笠原と高橋、それぞれロペスとボウカーという守備の兼ね合いがあったとはいえ、この差は、ある種の力学が働いていたとしか思えない。「巨人」という古い体質、しきたりのなせる業だったと思う。

かつてはあの落合博満も同じような経緯で日本ハムに移籍した。FAで巨人に移籍する選手は、いつまでたっても「巨人」という派閥には入れないのだ。今回、小笠原が巨人を去るが、次は村田であり、杉内だろう。そして、今年巨人に加入した大竹寛やその他の選手も、数年後には同じような憂き目に合うのだ。

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読売ジャイアンツ プロ野球チーム情報 【nikkansports】

巨人は外様に冷たい? 小笠原の次は村田? 杉内?
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