事実は小説よりも奇なり・・・。スタジオジブリ、宮崎駿監督の新作、次回作は、なんと宮崎駿監督自身の自伝となるらしい。

「自伝」と聞いた時は一瞬「え?」と思ったけど、現実の世界で起こっている物語、ドラマが、小説や映画で語られる架空の物語よりも、実はずっと波乱に満ちていて感動的だったなんて話はよくあること。小説などでも、実は自伝のほうが面白いし、宮崎監督の新作も、巷の驚きとは裏腹に意外と面白い内容になるかもしれない。

宮崎駿監督が新作に自伝を選んだ理由は分からないけれど、宮崎監督の年齢を考えれば、映画に語られるであろう内容、宮崎監督の少年時代などは、10代や20代の若い視聴者にとってはかなり新鮮でファンタジーな世界になるだろうと思う。3丁目の夕日のような。

宮崎監督は苦労した人なのか、母親に対する思い入れが大きいらしい。宮崎監督自身が苦労したというよりも、母親が病気がちだったと何かで聞いたことがあるし、母親がとても苦労した人だったのかもしれない。その意味では、次回作は井上靖のあすなろ物語のような内容、母と子の物語のような内容になるのかもしれない。

宮崎監督は、風の谷のナウシカでアニメ監督として認められたものの、同時期に母親を亡くしている。監督の中ではとてもやるせない気持ちがあっただろうし、理不尽さに対する怒りみたいなものもあったかもしれない。考えてみれば、トトロでサツキとメイが母親を見舞うシーンなどは、宮崎監督自身の母親への思いが投影されたものだったようにも思える。

何れにしても、事実は小説よりも奇なり。それはアニメでも同じこと。ベルリンで金熊賞、ヴェネツィア国際映画祭では栄誉金獅子賞まで受賞している監督の自伝、または自伝的作品は、想像するだけでも面白そうだし、面白いに違いない。

宮崎監督はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で監督としてあと一作が限界と述べている。次回作の自伝が、宮崎監督の引退作品、最後の一作になる可能性は十分にある。

宮崎監督にとって、次回作が会心の作品、アニメとなることを影ながら応援したい気持ちだ。

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宮崎駿監督の新作は自伝! ジブリ次回作の内容は母と子の物語!?
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