最近はパラレルワールド的ストーリーの映画が増えてきましたが、この映画「主人公は僕だった」もその1つ。詳しいストーリーは言いませんが、ジャンルとしては、ファンタジーで彩られた心温まるヒューマンラブストーリーといったところです。
感想としては奇抜なアイデアが最大の見所って感じ。過去や未来といったパラレルワールドは過去にも数え切れないほど映画になってきましたが、この映画はそれとはちょっと違う感じ。「なるほど、こういう手もあったか」と思わず手を叩きたくなるくらいの面白さで、描写もすごく丁寧に描かれています。完成度がかなり高い映画で、マーク・フォースター監督恐るべしって感じです。
パラレルワールドのストーリーでは、タイムパラドックスのようなパラドックスの問題が必ずといっていいほど語られますが、この映画でもそれに似たエピソード、仕掛けが出てきます。また、そうしたファンタジーな本筋とは別に、主人公のハロルド・クリックを演じていたウィル・フェレルと、恋人アナ・パスカルを演じていたマギー・ギレンホール、この2人の純粋なラブストーリーがもう1つの本筋としてあるので、ある意味、本格的なラブストーリーとしても楽しめる映画となっています。
中でもケーキショップを営むヒロイン、アナ・パスカルの「クッキーで世界をより良くしようと思ったの」の台詞がとてもキュートで良かった・・・。洋画的な良さというか、キリスト教的な良心というか、邦画ではちょっと見られない洋画独特の文化です。こういう観点のヒューマンドラマが見られるという点でも、かなり見応えアリです。
個人的には最近の映画の中でもピカイチ。絶対に見ておくべき映画だと推したいです。ほんと、おすすめです。
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主人公は僕だった 【Yahoo!映画】
映画「主人公は僕だった」 【シネマトゥデイ】
ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚本賞受賞『主人公は僕だった』 【cinemacafe.net】