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トレイシー・ソーン(Tracey Thorn)とベン・ワット(Ben Watt)。偶然同じレコード会社にいた二人によって結成されたユニットがエヴリシング・バット・ザ・ガールです。その音色はボサノヴァやジャズを基調としたとてもムーディーな音色。トレイシーのしっとり聴かせるヴォーカルが魅力的です。
グループの結成は1982年。本国イギリスで数々のヒットを飛ばした後、アメリカでもブレイク、シングル「Missing」が全米2位の大ヒットとなりました。この曲ではクラブ系のサウンドを大胆にリミックス、ムーディーな雰囲気はそのままに、より明るい音色を作り出すことに成功しています。
■Like the Deserts Miss the Rain (# : The Billboard)
01. My Head Is My Only House Unless It Rains
02. Rollercoaster
03. Corcovado
04. Each and Every One 試聴iTunes
05. Before Today
06. Mine
07. Protection
08. Single
09. Tracey in My Room
10. Missing (#2 Hot100) 試聴iTunes
11. Almost Blue
12. No Differrence
13. Cross My Heart
14. Mirrorball
15. A Piece of My Mind
16. Walking Wounded
4曲目「Each and Every One」は軽やかなリズムのボサノヴァ。ギターにパーカッション、そしてトロンボーン(?)の音色が印象的で、とても心地良さを感じさせる曲です。
10曲目「Missing」は言わずと知れたエヴリシング・バット・ザ・ガールの代表曲。リミックス担当トッド・テリーの手によってよりアグレッシヴな仕上がりとなっています。
12曲目「No Difference」はムーディーで雰囲気たっぷり。背後に流れる水の音にトロンボーンの穏やかで哀しげな音色が重なります。孤独感ややるせなさを歌った歌詞もどこか物憂げ。
14曲目「Mirrorball」は一転とてもクラシカルなフォークソング。実に味のあるボーカルを披露してます。あと歌詞も意味深です。
15曲目「Piece of My Mind」もピアノとギターの音色が綺麗なフォーク・ポップ。穏やかなメロディーが心地いい一曲です。テクノなエヴリシング・バット・ザ・ガールよりはこちらの彼らの方が好みですね。
このアルバムはヒット曲と本人が推薦する曲を集めたベスト盤。耳障りのいい曲は少ないものの何度か聴いて味が出てくるタイプ、色々な魅力の楽曲が揃うアルバムです。歌詞・解説が詳細な国内盤がおすすめかもしれません。
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