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知られざるミステリー大家、エリザベス・フェラーズ (Elizabeth Ferrars) 。英国ミステリー界の重鎮で、有名なアガサ・クリスティーと同様、これまで数多くの人気作品を生み出してきました。
「The Lying Voices(嘘は刻む)」は、そんなエリザベス・フェラーズが1954年に発表した代表作。軽快な文章と深い人物描写、様々な仕掛けも随所に散りばめられていて、とても楽しめる推理小説となっています。
雨が降りしきる中、ある有名な家具デザイナーが自室で撃たれる・・・そしてその部屋には、時間の狂った時計が溢れかえっていた・・・。
個性あふれる登場人物が登場、その会話がとても大人でお洒落な感じです。描写も柔らかく健全なので、決して嫌な気持ちになることもありません。かなり昔の小説ですが、むしろ当時のイギリスが見えるようで、なかなか楽しめました。おすすめです。
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