バーノン・テイラーは1950年代から60年代にかけて活躍したロカビリアン。幼い頃よりゴスペルミュージックを聴いて育った彼は、ハイスクール時代にはジャズやヒルビリーの影響を受けた独特なスタイルを確立、1956年には自身のバンド「Vernon Taylor and The Southerners」を結成します。翌年57年にDOTレコードから最初のレコードをリリース、その後も数々のショーやテレビなどで活躍しました。
聴こえてくる音色は彼の生まれ故郷、メリーランド州サンディスプリングの田園風景が見えてくるような素朴なメロディー・・・。ところが、歌のほうは時代の先端を20年も30年も飛び越えてしまったかのようなとてもサイケでパンキッシュな歌声・・・。その歌声は「Your Lovin’ Man」や「Dinah Lee」に代表されるノリのいいロックを歌うと、とても光り輝く感じです。
■There’s Only One…Your Lovin’ man
01. Your Lovin’ Man 試聴 iTunes
02. Breeze
03. Today Is a Blue Day
04. Why Must You Leave Me
05. Losing Game
06. I’ve Got The Blues
09. Satisfaction Guaranteed
11. This Kind Of Love
12. What Would I Do Without You
13. All They Wanna Do Is Stroll
14. Dinah Lee
16. Sweet And Easy To Love
17. Mystery Train
28. Don Owens – Radio Show
01曲目「Your Lovin’ Man」は、ロカビリーの名曲として数々のコンピレーションCDに収録されている一曲。ノリのいいスピード感あるメロディーが特徴的です。
14曲目「Dinah Lee」は彼がサンレコードに在籍していた頃に、同じくサンレコードに在籍していたチャリー・リッチが書いた一曲。改めてチャリー・リッチの才能の驚かされる思いですが、バーノンのヴォーカルも飛び跳ねていていい感じです。
このアルバムは、1995年に彼が再びビルボードにカムバックした際に制作されたアルバム。当時の未発表テイクやラジオ・ショーの模様なども収められた、とても貴重な一枚です。
余談ですが、2月8日はロカビリーの日だそうです。知ってました?
オールディーズ ロカビリー Vernon Taylor | TREview
Reviewer: ごまめ – 2007-02-06